■午後の事務所にて
「ねぇ、はるかー。暇?」
「暇じゃないよー新曲の歌詞を一生懸命覚えてるんだから。…ってあれ?美希は練習しなくていいの?」
「うん。だってあんなのすぐ覚えられちゃうもん」
「そうかなぁ…この曲結構難しいと思うんだけど…」
「春香は『あめのふるおとー』のところでいつも音程ズレちゃうよねー」
「ええっ?!それ本当?!」
「ホントホント」
「全然気がつかなかった…」
「まぁまぁがんばりたまえなの♪」
「むーっ…」
数分後
「『そっとー』」
「ねむい」
「『こごえるてをー』」
「ねーむーいー!」
「…分かった。歌うのはやめる。これでいい?」
「ねむいのー!!!」
「もー!そうやってソファーに陣取ってるんだし寝ればいいじゃない!」
「ねれないもん!」
「どうして?」
「枕が欲しいなー」
「いつも枕無しで寝てるのに?」
「今日は枕が欲しい気分なの!」
「はいはい…ほら、持ってきたよ」
「これじゃやだ」
「これ以外は枕なんてないよ?」
「はるか」
「何?」
「ここ座って」
「?…」
「うんうん、いい枕だ」
「結局膝枕がしたかっただけかい!」
「適度についた脂肪が最高なの」
「へぇー…そんなこと言うんだ…」
「あ、あふぅ!急に眠気が…パタリ」
「ねぇ、今パタリって口で言ったよね?ねえ?」
「ぐーぐー」
「…もう…まぁ、いいや。続きやろうっと」
終わり。
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